BGM選びで作業効率に差が出るってホント?仕事に集中できる音楽を選ぼう

公開日:2023/03/01  最終更新日:2023/03/23

仕事に集中したいので、音楽を流しながら仕事に取り組もうと考えている人は多いでしょう。好きな音楽や作業に適した音楽は、仕事の生産性を高めることが明らかになっています。しかし、複雑な作業の場面や新しいことを学ぶときは、逆効果になる場合があるので注意しましょう。無理なく自分の生活に取り入れることが大切です。

なぜ集中力を高めるのに音楽が有効といわれているのか

1900年代初期から職場で音楽を流していました。労働者の生産性が向上したこともあり、現在ではオフィスでBGMを流す企業が増加しています。

アメリカで音楽を流すようになったのが始まり

1900年代初期のアメリカで、労働者の生産性を高めるためにBGMを導入しました。工場内で音楽を流したところ、仕事への意欲を高めることが明らかになりました。また、エジソンが自ら発明した蓄音機を使用して、工場内で音楽を流したところ、労働者から好評だったというエピソードも残っています。

好きな音楽や作業に適した音楽を聴くことが大切

脳は快感を得るようになるので、好きな音楽や作業に適した音楽を聴くようにしましょう。やる気ホルモンが分泌されるので、気が進まない仕事でもすぐに取りかかれるようになります。集中力がアップして短時間で取り組めるようになるので、仕事の質も量も向上するでしょう。ただし、自分があまり知らないメロディや好きではない音楽を聴くと、脳は快感を得にくくなります。曲を選ぶときは注意しましょう。

コルチゾールの分泌レベルが低下する

ストレスが多くなるとコルチゾールが分泌されるようになります。コルチゾールの分泌量が増加すると、冷静に判断する能力が低下するので、ミスを招いてしまう恐れがあるのです。そのような状態に陥らないように、好きな音楽や作業に適した音楽を聴きましょう。

在宅勤務でも有効

自宅で仕事していると、外を歩いている人の話し声や車が走る音などが耳に入ってくるでしょう。このような騒音を聴いているとストレスレベルが高くなってしまうので、このような環境で仕事するのはおすすめできません。騒音をかき消す役割も果たしてくれるのでBGMはおすすめです。

また、ひとりで仕事をしていると、途中で飽きてしまったり眠たくなったりしてしまうこともありますが、そのような状態を回避できるようになるでしょう。

効率UPになるとは限らない?プラス・マイナスになるケースとは

音楽がプラスになるケースとマイナスになるケースがあります。気が散ってしまう場合は、マイナスに働いていると考えましょう。

単純作業の場面ではプラスになる

脳は単純作業しているときは飽きてしまいやすい特徴を持っています。そのため、音楽を聴きながら仕事しても、脳への負荷が低いのでプラスに働くでしょう。

また、単純作業に飽きてしまい、やる気が起きなくなることもなくなります。すると、ミスも減るので生産性が向上するでしょう。音楽のリズムに合わせて仕事を進めると、予定していた時間よりも早く作業を終了させることも可能です。

得意な作業をするときはプラスになる

単純作業と同じく、得意な作業をするときも音楽は有効です。自分が難なくこなせる作業をするときに音楽を取り入れると、やる気アップにつながります。そのほうが、パフォーマンスがアップするので、予定していた時間よりも早く作業を終了させることも可能です。

クリエイティブな仕事をするときはプラスになる

音楽は右脳を活性化させます。斬新なアイデアを求められているときやクリエイティブな仕事に就いている人は、右脳を活性化させなければいけません。ひらめきを生みたいときに音楽を活用しましょう。ひらめきは、適度にリラックスしている状態のときに生まれやすいので、有効に活用してください。

複雑な作業の場面ではマイナスになる

脳への負荷が強いときは、音楽を流すことで負担に感じてしまうことがあります。たとえば、文章の構成、難しい問題を解いているとき、計算問題を解いているときなどです。

このような場合は、静かな環境で取り組むほうが好ましいでしょう。たとえば、カフェで仕事や勉強に励もうと思っても、隣の人の話し声が聞こえてしまい気が散ってしまう状態と同じです。

新しいことを学ぶときはマイナスになる

新しいことを学ぶときは、音楽が流れていない環境が望ましいといわれています。新しいことを記憶するために、集中する必要があるからです。脳への負荷が高い状態を指します。

仕事する人のレベルによりマイナスになる

作業内容ごとに、プラスになるケースとマイナスになるケースを紹介しました。しかし、作業する人のレベルによりプラスになるケースとマイナスになるケースがあります。熟練者はプラスになり初心者はマイナスになることも。このことを理解して、BGMを取り入れるかどうか検討しましょう。

音楽を聴くタイミングと効果のある音楽のジャンルについて

仕事前、仕事中、休憩時間に分けて紹介します。今回紹介したものはあくまで一例なので、ほかの意見も参考にしながら音楽を選択してください。

仕事を始める10~15分前に自分の好きな音楽を聴く

モチベーションアップのために、自分の好きな音楽を聴くとよいでしょう。このときはジャンルを問わないので、邦楽、洋楽、レゲエなどの音楽を聴きましょう。複雑な仕事が始まる前や長時間集中力を維持したいときに、オフモードからオンモードに切り替えられるようにしましょう。

ビジネスマンだけではなくアスリートも、試合前のウォーミングアップで自分の好きな音楽を聴いて集中力を高めています。自分のやる気を引き出してあげましょう。

仕事中はボーカルが入っていない音楽を聴く

仕事中は、クラシックやヒーリングミュージックにしましょう。ボーカルが入っていない音楽は、副交感神経を優位にさせるので、感情の起伏が穏やかになります。すると、仕事中にストレスを受けたとしても、感情の起伏が激しくなりにくくなるのです。

クレームの電話や商談が上手くいかなかったときにも、感情の起伏が緩やかでいられるので、仕事の生産性が高まります。これは、人間関係を良好に保つ効果もあるので、オフィスで仕事が捗るでしょう。

ボーカルが入っている音楽は、左脳が歌詞の意味を理解しようとするのでおすすめできません。仕事の集中力が低下するでしょう。そのため、ボーカルが入っていない音楽を使用して、クリエイティブな仕事や発想力を求められる仕事を行い、能力を存分に発揮しましょう。

午前中や午後に使用する音楽を変更するのも有効です。この場合は、スタッフのタイムマネジメント能力が向上して、残業時間が短くなるでしょう。

休憩時間はリラックスした音楽を聴く

休憩室に流す音楽やロビーで流す音楽は、落ち着いたメロディにしましょう。スタッフがリラックスして過ごせるようにします。また、オフィスの休憩時間にリラックスした音楽を流すことで、スタッフに休憩をうながせるようになるのです。

そして、ロビーで流す音楽がゆったりとしていれば、来客や取引先に上品な印象を与えられます。商談が控えているときに音楽でリラックスできるので、建設的な意見を交換できるでしょう。

まとめ

オフィスで流すBGMや在宅勤務で流すBGMは、仕事を妨害しないものにしましょう。とくに、オフィスでBGMを流すときは、たくさんの人が勤務しているので、スタッフの意見も取り入れながら選曲することをおすすめします。

最近はオフィスにBGMを流す企業が増加しているので、成功事例を確認してみるとよいでしょう。生産性の向上、人間関係の改善、ストレスレベルの低下などの嬉しい効果があります。

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