店舗BGM用のアンプを選ぶ際に注意するべきポイントについて解説!

公開日:2022/12/01  最終更新日:2022/11/25


店舗BGMを流すことを検討している方は、どのようなアンプを使用していますか。店舗BGMを流す際、アンプも必要になることが一般的です。また、接続するスピーカーの種類に影響するため、アンプの仕様についてよく確認する必要があります。この記事では、アンプの種類から運用方法、注意点まで解説するので参考にしてみてください。

店舗でBGMを流す際にアンプは必須?

結論から述べると、BGMを流すためにアンプは必須です。アンプは英語で「アンプリファイヤ」と呼び「増幅するもの」という意味です。音声信号は微細な電気信号で、そのままでは耳で聞こえません。耳で聞こえる音量まで増幅する必要があります。

一方、スマートフォンなどの家庭用オーディオ機器はスピーカーのみで音を聞くことができます。スマートフォンとスピーカーの間にアンプがないように見えますが、実はスピーカーの内部にアンプが内蔵されているため、音声を聞くことができるのです。狭い店舗であれば、アンプ内蔵スピーカーのみでBGMを流すことができます。しかし、広い店内にBGMを行き渡らせるためにはアンプ内蔵スピーカーでは出力が足りません。出力を稼ぐために、別途アンプが必要となるため注意が必要です。

アンプの種類ごとの特徴

アンプは電気信号を増幅する装置であることが分かりました。ここでは、アンプの種類をもう少し詳しく確認しましょう。アンプの選定に必要となる知識を解説します。

パワーアンプ

パワーアンプは、微弱な電気信号を、人間の耳で聞こえるレベルまで増幅する装置です。「アンプ」というと一般的にパワーアンプを指すことが多いです。店舗BGMを流す場合には、必ず必要になるアンプです。

プリメインアンプ

パワーアンプの特徴である信号の増幅に加え、低音、高音の調整機能を備えたアンプです。入力切り替えや音量バランスの調整なども可能です。店舗BGMを流す場合には必ずしも必須ではなく、音質にこだわりがある場合に利用したいアンプです。

ミキシングアンプ

スピーカーの前に設置し、音の調整を行うアンプです。プリメインアンプとの違いは、複数の音をまとめてスピーカーに送ることができる点です。店内BGMとマイクによるアナウンスを、一つのスピーカーから出力するという使い方ができます。店内BGMとマイクのバランスを整え、スピーカーに送ることで、両方の音を適切に聞くことができるのです。

ローインピーダンス

インピーダンスとは、機器を接続した際の抵抗のことです。ローインピーダンスとは、交流の際に取る電圧が低い機器という意味です。電圧が低いことから、効率が悪く、1つの出力端子につき1台のスピーカーしか接続できないというデメリットがあります。

一方で、後に紹介するハイインピーダンスよりも高音質であるというメリットがあります。スピーカーの許容範囲を超える出力のローインピーダンスアンプを接続する際は、故障のリスクがあります。スピーカーの許容範囲をよく確認して接続しましょう。スピーカーが50ワットの場合は、40ワットのアンプを選ぶのが適切です。

ハイインピーダンス

ハイインピーダンスとは、交流の際に取る電圧が高い機器という意味です。電圧が高く高効率であるため、チャンネルの範囲内において複数のスピーカーと接続可能であるというメリットがあります。しかし、音質はローインピーダンスよりも悪くなるというデメリットがあります。

また、複数のスピーカーを接続可能であるため、接続できる台数を計算する必要があります。アンプの出力が100ワットの場合は、20ワットの出力のスピーカー5台まで接続が可能です。故障につながるため、アンプの出力を上回らないようにスピーカーを接続しましょう。ローインピーダンスとハイインピーダンスはどちらが優れているというわけではありません。用途によって賢く使い分けましょう。

店舗BGM用のアンプは何台用意するべき?

アンプの種類とインピーダンスは、店舗BGMの機器構成に直結する重要な要素です。具体的に、どのような構成にするのがよいのでしょうか。店舗の広さに合わせて、設置するべきアンプの台数を提案します。

1台で問題ない場合

狭い店舗であれば、アンプは1台で問題ありません。ローインピーダンスのアンプを選択する場合、接続できるスピーカーは1台のみです。狭い店舗であれば構成的に問題なく、導入コストが安いというメリットがあります。しかし、スピーカーが1台のみであるため、店舗内で均一に聞こえづらく、設置場所は慎重に検討しなければなりません。

客席に近すぎれば、場合によってはクレームに発展する場合もあります。ハイインピーダンスの場合は、複数のスピーカーを接続可能です。スピーカーが複数の場合は、均一な聞こえ方を実現できます。店舗の雰囲気を作りやすいですが、パワーアンプ1台のみであるため、スピーカーごとの音量や音質の調整ができません。また、ローインピーダンスに比べ、音質劣化のリスクがあります。

複数台が必要な場合

ある程度広い店舗の場合、アンプが複数台必要です。1台のみのアンプでは、出力が不足する可能性が高いためです。店舗の広さに応じて、複数のアンプを設置しましょう。必要な台数は、広さが30坪であれば2台、50坪であれば4台、100坪であれば6台を目安としましょう。アンプが複数になることで、細かい音質調整が可能というメリットが生まれます。フロアごとにアンプを設置し、音量をフロアごとに調整することも可能です。安定した稼動と細かな調整に対応できることが魅力ですが、アンプの数だけコストがかかります。加えて、配線が複雑になり管理が大変であることもデメリットです。

店舗BGM用のアンプを選ぶ際に注意するべきポイント

店舗の広さに応じてアンプの数を考えるとよいことが分かりました。ここでは、アンプを選択する際に注意するべき、そのほかのポイントについてご紹介します。

音質か均一性か

店舗BGMで重要なのは音質です。よい音質で流れるBGMは、店の雰囲気を一層上質なものにしてくれることでしょう。雰囲気や上質さを重視したいカフェ、バーなどは音質のよいローインピーダンスのアンプを使用したいところです。一方、音質にこだわりなく、ある程度の広さを均一にカバーすることが求められるスーパーマーケットや、衣料品店などは、複数のスピーカーを接続可能なハイインピーダンスのアンプが向いています。

プリメインアンプ、ミキシングアンプ

音質の細かな調整が可能かどうかでプリメインアンプの導入を決定しましょう。レコードショップや音楽を売りにしたコンセプトカフェなど、音にこだわりたい店舗は導入するべきです。また、マイクの音声を店舗BGMと同時に流したい場合は、ミキシングアンプが必要です。スーパーマーケットの呼び込みや、館内放送の必要なデパートなどは間違いなく導入されているはずです。

価格と質のバランス

アンプを複数用意するときなどはコストを気にするあまり、格安のアンプを購入することもあるかもしれません。しかし、格安のアンプは音質に悪影響を与えたり、安定稼働が期待できなかったりするなど、信頼性に欠ける場合があります。価格と質は基本的に比例するものです。しっかりとリサーチし、信頼できるメーカーのアンプを購入するべきです。また、いったん立ち止まり、複数のアンプが本当に必要なのか、機器構成を検討してもよいでしょう。

まとめ

アンプの特徴、設置数や注意点について解説しました。パワーアンプ、プリメインアンプ、ミキシングアンプの3種類の違いを把握し、正しく使い分けることが重要です。加えて、機器を接続した際の抵抗であるインピーダンスも考慮しなければなりません。店舗BGMは、店の雰囲気を作るためになくてはならないものです。居心地のよい空間を作ったり、滞在時間を延ばしたりする効果があります。それらは、アンプの種類と数が適切かどうかによって効果が左右されます。何を流すかも重要ですが、楽曲の持つ効果を適切に発揮できるかは、アンプの種類、数、インピーダンスの選択にかかっているのです。アンプの適切な選択の参考になれば幸いです。

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