オフィスBGMの著作権

公開日:2022/09/08  最終更新日:2022/11/22

オフィスBGMを採用しようと思ったときに気を付けるべきポイントとしては、著作権があげられます。音楽には著作権が存在するため、ここではオフィスBGMの著作権について説明していきます。

著作権について

オフィスでBGMを取り入れようと検討しているときには、著作権について知っておく必要があります。1曲ごとに著作権が存在しており、それぞれの楽曲の利用方法に制限を設けることができます。

そのため、著作権のある音楽を無断で利用してしまうと処罰されてしまう可能性もあります。著作権を万が一、侵害してしまうと、訴訟を起こされ損害賠償を求められてしまった例もあります。

しかしこの著作権は保護期間が設けられており、著作者の死亡から50年経過すると著作権はなくなります。著作権が失効しているものや、著作権のないフリーコンテンツであれば著作者に許諾をもらわなくても利用することが可能です。

BGMの2つの種類

先ほど著作権について紹介しましたが、BGMにも種類があります。オフィスで使用したときに問題となってしまうBGMとならないBGMを紹介します。

著作権が存在する「版権BGM」

著作権を持つ音楽としては、版権BGMがあります。国内外を問わずに公共の場で公開されている音楽すべてが含まれます。

つまりレコード会社や出版社から発売されているCDやインターネット上で発信されている音楽もあてはまります。これらの音楽は一人で音楽を聴くという個人利用以外は著作権者や団体に利用料を支払う必要があります。

日本では、利用料は著作権管理団体であるJASRACの規定する料金を支払う形になっています。

著作権が存在しない「フリーBGM」

フリーBGMは、著作権がもう消滅している音楽などがあてはまります。例をあげると、「著作権フリー」と公表しているBGMや死後50年以上経過した楽曲、テレビやラジオなどの公共放送などがあります。

著作権フリーの音楽においては、著作権を全く持たない場合と、著作権は所持したまま使用制限を一部可能にするなどの意味合いが含まれています。著作権が全くない楽曲に関しては、その楽曲を自由に使うことが可能で、使用制限を一部可能にしている楽曲については、利用条件が提示されていることがあります。

中でも商用利用が禁止になっている楽曲については、オフィスでの利用も許諾がないとできません。日本のフリー音源はこちらの意味合いの場合が大半であるため、利用規約をよく読み、疑問点などがある場合にはしっかりと問い合わせてから利用するようにしましょう。

死後50年以上経過した楽曲に関しては、クラッシック音楽などが多く、自由に利用できます。公共放送に関しては、テレビなどで放送されている音源であり、家庭用受信装置を用いることで、オフィスなどの営利目的の施設などでも著作権の違反にならずに使用できます。

しかし録画をしてもう一度流すことは著作権違反となるため、放送されている番組をそのままテレビなどで放送する目的のみ可能となります。

安全に BGMを流すには?

オフィスのBGMとして利用するときにはどのようにしたら著作権の侵害にならずに済むのでしょうか。方法としては4つあります。

JASRACと包括契約をむすぶ

先ほども紹介していたJASRACと包括契約をむすぶことで自由にBGMとして使用することができます。JASRACは日本のみならず、海外の楽曲も含まれているため、洋楽も流すことができます。

JASRACに登録されている楽曲数も250万曲以上となっているため、ほとんどの楽曲が使えるようになります。店舗の面積や宿定員などによって利用料が異なり、JASRACに申請を出してから許可までも少し時間を有します。

従業員の間だけで BGMを流す

従業員の間のみでBGMを流すことは著作権違反にはなりません。そのため、JASRACと包括契約をむすぶ必要はなく自由に利用できます。

しかし、お客さんが訪問するような接客スペースなどでの利用は著作権違反となってしまいます。あくまで従業員間のみでの使用という点がポイントです。

テレビやラジオをそのまま流す

先ほども紹介したように公共放送のものであれば著作権違反にはなりません。そのため、テレビやラジオをオフィスBGMとして利用することは可能です。

接客スペースなどでの利用も可能です。しかし番組によっては、笑い声や話し声なども流れてしまうのでオフィスのBGMには不向きな可能性も高いでしょう。

オフィスBGMサービスを利用

オフィスBGMサービスを利用する方法もあります。近年ではオフィスBGMを導入する企業も増えてきており、オフィスBGMサービスに依頼することでそれぞれのオフィスに最適なBGMを提案してくれます。

そのため、作業効率のアップや集中力アップなどが期待できるBGMを導入することができるでしょう。

著作権も知ったうえでオフィスBGMを利用しよう

今回は、オフィスBGMの著作権について見てきました。オフィスでBGMを導入するときには、著作権の存在にも注意しながら利用していくことが大切です。

著作権に違反せずにBGMを利用する方法を4つ紹介しましたが、オフィスBGMサービスを利用することが最も手軽で、なおかつ仕事の効率アップにもつながるおすすめの方法だと考えます。オフィスBGMを検討されている方の何かの参考になれていると嬉しいです。

オフィスBGM業者もいくつか紹介しているのでよかったらサイトも見てみてください。

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