サウンドマスキングでオフィスの雑音を軽減しよう

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/05/20

サウンドマスキング

「サウンドマスキング」という言葉を聞いたことがありますか?BGMを流すことで、周囲の声が聴こえたり自分に声が周りに漏れたりすることを防ぐものです。サウンドマスキングシステムを導入することで、オフィスにどのような効果がもたらされるのでしょうか。今回は導入をおすすめする職場や取り入れる際の注意点を解説していきます。

サウンドマスキングによる効果とは?

まずは、サウンドマスキングを施すことで得られる効果を説明します。そもそもサウンドマスキングとは、自然の音や都会の雑踏、クラシック音楽などを流して集中力を高めるというものです。

たとえば、会議をしていて周りの音が気になったり、反対に自分たちの話している内容が外に漏れていないか不安だったりした経験はありませんか?個室の会議室はもちろん、パーテーションなどで区切られたオープンオフィスで話している場合、周囲が気になって会議に集中できない人もいるかと思います。

とくに機密事項を扱うような重要な会議の場合、誰かに内容を聞かれるわけにはいきません。しかし、小声で話すと会話の内容が聞き取りにくくなるというデメリットがあります。

そこで活用したいのが、サウンドマスキングです。サウンドマスキングによって、会話漏れや外から入ってくる音を軽減することが可能です。安心して会議に集中できることから、効率よく話を進められるでしょう。

サウンドマスキングはオフィススペースでも活躍

サウンドマスキングを導入するのは、会議室だけではありません。通常の業務を行うスペースでも有効活用できます。オフィスの天井にスピーカーを設置して、そこからBGMを流せば、周囲の雑音や会話が耳に入りにくくなります。作業に集中できる環境が整って、社員のやる気向上につながるといえるでしょう。

周囲がうるさくても集中できませんが、人間は完全な無音状態よりわずかに環境音が聞こえる方が集中力が高まる傾向があります。その性質を利用して、自然の音や集中に邪魔にならない音楽を流し、社員の集中を促せるのです。自分が周囲の音が気にならなくなれば、他の人も自分がたてる物音や足音が気にならなくなると考えられます。

オフィスの机の引き出しを開け閉めする音や椅子を引く音、離席する際の足音など静かな環境だとうるさく思われないか不安なケースもあると思いますが、そのような心配も軽減できます。

会話を遮断するのではなく聴こえにくくする

サウンドマスキングはその性質上、完全に会話をシャットアウトできるものではありません。そもそも、完全に音を遮断するのは防音に属するため、マスキングとは性質が異なります。

サウンドマスキングは「周囲の人が何かを話しているかは分かるけれど、何を話しているかまでは分からない」という状況を作り出すものです。完全な防音・遮音は叶いませんが、すでに完成している建物にも簡単に後付けできて、費用も抑えられるという特徴があります。

音が聴こえにくくなる仕組み

サウンドマスキングは、一定の周波数帯の音を流すことで、同じ周波数帯の音が聴こえにくくなるという仕組みになっています。つまり、人の話し声に近い周波数の音を採用するとより効果的です。

また、流す音がうるさかったり、聴く人が不快な思いをしたりするものでは意味がありません。ヒーリング効果の高いものやオフィスの雰囲気・環境にあわせたものを選ぶことが重要です。

音楽を流す方法もありますが、普段聴き慣れない音が耳に入ると集中できない人もいるため、環境音やエアコン・空調の音を流すケースも存在します。

工事はスピーディー

サウンドマスキングはスピーカーを設置して流す音をきめるだけなので、工事に時間がかかりません。早ければその日のうちに終わることもあります。祝日や定休日を利用してスムーズに設置できる点が魅力的です。

また、天井や見えにくい場所にスピーカーを設置するだけで済むため、オフィスの景観を損ないません。設置する場所の確保も必要ないことから、すぐにでも音の対策をしたい時に向いています。

サウンドマスキングシステムの導入がおすすめの職場

会話が周囲に漏れることを防止してくれるマスキングシステムを導入すべき職場はたくさんあります。人が多く出勤するようなオープンオフィスがある職場では、会話漏れ・作業妨害防止といった観点から導入することをおすすめします。とくに個人的な悩みや疑問を解決するような場所では、大いに活躍するでしょう。

たとえば、弁護士事務所や税理士事務所、金融機関など、プライバシーに関する相談をする場所では顧客も緊張や不安を抱えていることが予想されます。そのような職場でサウンドマスキングシステムを導入すると、他の人や働いている職員に会話を聞かれる心配がなくなります。

完全に仕切られた個室で、11で話すという方法もありますが、初対面の人と2人きりになると、かえって緊張感が増してスムーズに話せないかもしれません。ある程度ひらけた場所の方が話しやすいという人もいるでしょう。そういった方への配慮にもつながります。

癒し・リラックス効果が期待

音楽にはさまざまな心理的効果があり、音楽を聴く・歌う・演奏することによってリラックス効果が得られるのです。そのことをサウンドマスキングでも上手く活用できるといえます。オフィスでリラックス効果が期待できる音楽を流せば、社員の心理状態が良くなり、やる気やモチベーションアップが期待できます。

緊張のあまり頭がパニック状態になることを防ぎ、仕事がしやすい環境づくりに一役買ってくれるでしょう。また、医療現場でもサウンドマスキングシステムが活用されています。医師との会話が待合室まで聞こえる心配がないため、踏み入った話や質問もしやくなることにつながります。周りを気にし過ぎると医師や職員の集中力が低下する恐れがあるため、それを未然に防ぐことも可能です。

職員と患者双方によってメリットが大きいシステムです。そして、宿泊・観光施設でもサウンドマスキングが活躍できます。せっかくのホテルステイを満喫するために来ているのに「隣の部屋がうるさい」「従業員の話し声が聞こえた」などの理由から気分を害してしまう人もいます。

宿泊施設をサウンドマスキングすることで、癒しの音楽が流れていることと周囲の音が聴こえにくくなること、両方の面からよりリラックスして過ごすことができます。このように、場の雰囲気をよくしたい、働いている人の集中力を上げたい、機密を保持したいという職場にサウンドマスキングシステムを導入してください。

サウンドマスキングシステムを導入する際に気を付けるべき点

サウンドマスキングシステムを導入する際に注意すべきポイントを紹介します。まず、サウンドマスキングする場所は会話をしている場所ではなく、会話を漏らしたくない場所です。

たとえば、会議室での会話を聴こえにくくしたい場合、隣接する部屋や廊下にマスキングシステムを設置しなくてはいけません。設置場所を間違えてしまうと、充分な効果を発揮できなくなってしまうので気を付けましょう。

設置する場所によって周囲の環境や雰囲気の邪魔にならないよう、流す音を工夫することも大切です。会社の重役が出勤するようなフロアに軽快な音楽はあまり適していません。自然音や空調の音、重厚なクラシックなどがおすすめです。

音量を見極める

サウンドマスキングシステムから流れる音楽は、大きすぎても小さすぎても本来の目的を果たせなくなってしまいます。多くの人が会話するようなオープンスペースに設置する場合、その話し声にかき消されない程度の音を流す必要があります。

しかし、会話音が大きければサウンドマスキングシステムのスピーカーから流す音も大きくなってしまい、音がうるさくて集中できないという本末転倒の結果になってしまいます。多くの人が出入りして常にばたばたしている場所や、会話・コミュニケーションによって仕事が成り立つような職場では、サウンドマスキングを導入してもあまり効果が得られません。

社員同士の物理的距離が近いような職場でも、マスキングの音が大きすぎると、かえって業務に支障が出てしまいます。ある程度スペースが確保されている、または遮音されている環境でなければ、サウンドマスキングシステムの導入は難しいでしょう。

音を消したり小さくしたりするのは不可能

静かな空間を作りたいと考えている場合、そちらは防音工事が必要であり、残念ながらサウンドマスキングシステムでは意味がありません。サウンドマスキングシステムは「数メートル先にいる人が会話しているのは分かるが、その内容までは把握できない」環境を作り出すものです。

音自体を消したり、小さくしたりすることはできません。周囲の音が聴こえない場所で話したい、完全な機密情報を取り扱うといったケースでは、実際に隙間を塞いだり、防音室などを新たに設置したりしてください。

設置する場所によっては、サウンドマスキングシステムだけでは不充分なことも。防音カーペットや吸音材の使用、隙間を埋めるといった対策を講じて効果を高めてみましょう。

導入するスピーカーの種類を把握

スピーカーの種類によって、マスキングできる範囲が異なります。周囲何メートルに効果があるのかきちんと把握して設置しなければ、意味がなくなってしまうので気を付けましょう。

一般的にサウンドマスキングシステムのスピーカーは天井やパーテーション、壁の隙間などに幅広く設置できます。社員に音が届くかどうかを考えて設置する場所を決めてください。

 

サウンドマスキングについて紹介しました。上手く活用すればオフィスの雑音対策につながり、社員のやる気が向上して働きやすい環境を整えることができます。重要な会議内容が周囲に聴こえる心配も軽減されるでしょう。完全に防音・遮音するものではないことを考慮し、目的に適しているか見極めてから導入することをおすすめします。

 

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