おすすめのオフィスBGMを業種別に紹介
BGMには、感情をリラックスさせたり、集中力を増加させる効果が期待できます。しかし、業種によって適したBGMは異なるので、選曲がとても重要です。そこで本記事では、一般的なオフィス・企画系のオフィス・デザイン系のオフィスの3つに分けて、おすすめのBGMジャンルを紹介します。ぜひ参考にしてください。
一般的なオフィスでおすすめのBGM
一般的なオフィスでのBGMとしては、歌詞のないインストゥルメンタルが最適です。インストゥルメンタルは、歌詞がないため意識が仕事からそれず、自然にオフィスの雰囲気に溶け込みやすいのが特徴です。
さらに、時間帯に応じた音楽選びが効果的です。まず午前中は、仕事へのやる気を高め、集中しやすい爽やかで明るい雰囲気の楽曲をおすすめします。
とくに、J-POPのヒット曲をボサノヴァテイストにアレンジしたインストゥルメンタルは軽快なリズムと親しみやすいメロディが特徴で、朝のエネルギーを高めるのに適しています。
次に、ランチタイムが近づくと、食べたものを消化吸収しやすくするために、リラックスした雰囲気の楽曲が効果的です。ピアノアレンジのJ-POPインストゥルメンタルや、アコースティック・サウンドのJ-POPインストゥルメンタルは、穏やかな音色が体を落ち着かせます。
そのため、心身のバランスを整えるのに適しています。午後からは眠気が高まりやすいため、リラックスしすぎる音楽は避け、適度にテンポの良い楽曲を流しましょう。
例えば、誰もが知る有名アーティストの洋楽ナンバーをジャズ・カバーしたインストゥルメンタルや、ボサノヴァテイストにアレンジされたJ-POPインストゥルメンタルは、耳に馴染みつつも活気を与えてくれます。これにより、午後の仕事の効率を維持しやすくなります。
さらに、午後3時以降は仕事の疲れが溜まってくる時間帯です。この時間帯には、やわらかで温もりのある音楽が理想的です。ジャズ・ギターやジャズ・サックスなどのインストゥルメンタルは、穏やかでありながらも心地よいリズムが、リラックスしつつ集中力を保つのに役立ちます。
また、休憩室や社員食堂では、心身のリフレッシュを目的にした音楽が適しています。例えば、ミドルテンポのJ-POPインストゥルメンタルや、オーケストラアレンジのJ-POPインストゥルメンタルが、心地よく和やかな雰囲気を演出してくれるでしょう。
加えて、フランスの地方の民族楽器を使用したミュゼットなども、異国情緒あふれる音色で気分転換に最適です。
企画系のオフィスでおすすめのBGM
企画系のオフィスでは、アイデアの発想やクリエイティブな思考を促すために「心地よさ」や「リラックスできる空間作り」が重要になります。こうした目的に応じて、ヴォーカル楽曲を積極的に取り入れると良いでしょう。
朝の時間帯には、爽やかで落ち着いた雰囲気を演出するために、アコースティックナンバーを中心とした洋楽POPSを流すのがおすすめです。朝は頭がスッキリしていない状態であることが多いため、耳に優しく穏やかな音楽が心地よく、リラックスしながらも集中力を高めるのに効果的です。
アコースティックギターやピアノを基調とした楽曲は、穏やかながらも程よくリズムがあり、徐々に仕事モードへと移行しやすい環境を作ります。業務が本格化し、企画立案やアイデア出しに集中する時間帯には、エレクトロニカ、ボサノヴァ、ソフト・ロックなど、ポップで軽快な楽曲に切り替えるのが効果的です。
これらのジャンルは、リズム感やメロディの流れが心地よく、発想の幅を広げる効果が期待できます。とくにボサノヴァは、リラックスしつつも気分を明るくし、落ち着いた思考を促してくれるため、創造的なアイデアが生まれやすくなります。
落ち着いた雰囲気での企画立案が求められる場面では、現代ジャズのヴォーカル楽曲や、ボサノヴァテイストのヴォーカルトラックなどが最適です。これらの音楽は、過度にリズムが激しくなく、耳に心地よいメロディラインが続くため、集中力を維持しつつもリラックスできる空間を演出できます。
静かすぎるBGMはかえって静寂が気になりやすい場面もあるため、ほどよく音楽が流れている環境が理想的です。ランチタイムや休憩時には、頭の切り替えを意識して、爽やか系のPOPSやROCKを選ぶのが効果的です。
カフェスペースが設置されているオフィスでは「職場にいながらもカフェのように落ち着いた雰囲気」を演出できるボサノヴァテイストの楽曲がとくにおすすめです。これにより、リラックスした時間を過ごしつつ、午後の業務へ向けて気持ちを整えることができます。
ランチ後の時間帯には、ポップな曲を選んで眠気を飛ばし、気分をリフレッシュするのが効果的です。さらに、午後の後半には、朝からの業務で疲れた脳を癒すために、リラックス&ヒーリング効果の高い音楽を流すのが良いでしょう。
自然音を取り入れたR&B(リズム・アンド・ブルース)や、ジャズ系シンガーによるアコースティックナンバーなどが適しています。これらの音楽は心を落ち着かせつつも適度な刺激があり、集中力を維持しながら仕事に取り組むのに役立ちます。
デザイン系のオフィスでおすすめのBGM
デザイン系のオフィスにおいても、BGMの選定は業務効率やクリエイティビティに大きな影響を与える重要な要素です。デザイン業務では「やる気や士気を高める」ことが求められるため、音楽のジャンルや選曲には工夫が必要です。
デザイン系オフィスでは、クラブ系やラウンジ系の音楽をおすすめします。これらの音楽は若い世代にも親しみやすく、オフィス内の活気を高めるのに適しています。
朝の時間帯には、特に気持ちを引き締め、士気を高めるようなテンポの良い曲を選ぶと効果的です。具体的には、一定のビート感で統一されたハウスミュージックやラウンジミュージックが適しています。
これにより、オフィス内に躍動感を生み出し、スムーズに仕事のリズムに乗ることができます。とくに朝のスタート時は、エネルギッシュでリズミカルな音楽が気分を盛り上げ、集中力を高める助けになるでしょう。
ただし、朝からあまりにも刺激の強い音楽をかけると、落ち着いて作業に取り組みにくくなる可能性もあります。朝からでも落ち着いた雰囲気を保ちつつ、仕事モードにシフトしたい場合には、派手な音色の少ない「DEEP HOUSE」を選ぶのが理想的です。
DEEP HOUSEは深みのあるサウンドとリラックス感が特徴で、心地よく集中力を高めるのに効果的です。昼の休憩時やランチタイムには、リラクゼーション効果を意識したダウンテンポのラウンジミュージックをおすすめします。
こうした音楽は、リラックスした雰囲気を作り出し、心身のリフレッシュに役立ちます。とくに忙しいデザイン系オフィスでは、短い休憩時間でしっかりとリラックスして気持ちを切り替えるために、穏やかな音楽が効果的です。
午後の時間帯には、軽やかなラウンジミュージックや、さまざまなジャンルの要素を取り入れたCLUB JAZZなどが適しています。これらの音楽は、爽やかで心地よい雰囲気を作り出し、午後の眠気や集中力の低下を防ぐのに役立つことでしょう。
とくにCLUB JAZZはジャズ特有の自由で洗練されたサウンドにクラブミュージックのリズムが融合しているので、デザイン業務の創造性を刺激する効果が期待できます。デザイン系オフィスでは、プロジェクトの締め切りや急な対応などで夜遅くまで仕事に取り組むことも少なくありません。
夜の時間帯には、活動的すぎる曲やテンポの速い曲は避けた方が良いでしょう。そうした音楽はかえって疲労感を増幅させ、集中力を削いでしまう可能性があります。夜は落ち着いたラウンジミュージックを選び、リラックスしながら効率よく作業を進める環境を整えるのが理想的です。
選曲で迷う場合は有線放送の活用も1つの手
オフィスでのBGM選びは、時間帯に応じた切り替えや、好みに左右されにくい曲の選定が難しいと感じることがあります。こうした悩みを解消するためには、有線放送の利用も1つの手です。
有線放送ならプロが選んだオフィス向けのBGMが流れるため、選曲の手間が省けます。さらに、業者によってはオフィスに最適なBGMを提案するサービスもあり、業務の生産性向上が期待できます。
まとめ
オフィスBGMは、業種ごとの業務特性に応じた選曲が重要です。一般的なオフィスでは、歌詞のないインストゥルメンタルが集中力を高め、企画系オフィスでは、アコースティックやボサノヴァなどが創造力を刺激します。デザイン系オフィスでは、クラブ系やラウンジ系の音楽が活気を生み出し、士気を高める効果が期待できます。さらに、選曲の手間を省くにはプロが選曲する有線放送の活用もおすすめです。音楽の力を活かして、オフィス環境をより快適で生産的なものに整えてみてはいかがでしょうか。